すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

国宝・燕子花図屏風@根津美術館

春の陽気に誘われて、根津美術館の燕子花図屏風を見に行ってきました 最近の私の流行りは「発注者の気分になって屏風を見る」。インテリアにどう合わせよう?とか、絵師ありがとう〜めっちゃウチに合う〜〜!とか勝手に妄想してます。 さて燕子花図の前に喜…

オリエンタルホテルと神戸旅行記

宝塚遠征で神戸に宿泊しましたのでまとめていきます 今回はオリエンタルホテルのデラックス・ツイン角部屋。フロントが少々わかりにくいです。フロント横のラウンジが素敵。 華美でない室内でとても好みでした クラブラウンジ利用のできないホテルなので、ど…

風間さん、基経どこやったの?宝塚月組「Deep Sea―海神たちのカルナバル―」

芝居の感想はこちら 私がショーを初めて見たのは開幕2日目で、本当になんの情報も入れていませんでした。なのでチョンパで衣装があらわになった瞬間爆笑。 なんじゃあれ。れいこさんの頭についているのは何?プロローグのデュエットも体の揺れに合わせて雉羽…

楽しそうで何より 令和五年鳳凰祭4月大歌舞伎

というわけで、月組のショーDeepSeaの前に歌舞伎座「新・陰陽師」の感想を。1週間で応天の門と陰陽師の舞台を見るなんて、本当人生何があるかわかりません。 少し話を横道にそらして、同じ夢枕獏氏の「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」の話沙門空海 唐の国に…

風間柚乃とその執着。宝塚月組「応天の門」

コロナ禍、一人でもんもんと歌舞伎の深みにはまっていたときにこんなことを書いていました 信じられますか?ここに並べていた「応天の門」と「陰陽師」が東京の地でお芝居になり、同時期に見ることができるんです というわけで、今回は月組「応天の門」につ…

颯爽と現れたのは…!?アイーダ@新国立劇場オペラパレス

まずオペラを見たことがない人間は、本当にこんな絵画みたいな繊細なセットなの?って疑うじゃないですか。私は疑っていました。もっと甘めのディテールになるんだろうなと。 しかしこのセット通りだった。 これまで見た舞台の中で、こんなに美しいセットを…

アメリカショービズの歴史を学ぶ GYPSY@東京芸術劇場プレイハウス

現在につながるレビューやショーやアイドルの形。元をたどるとどこへ行くのでしょうか。その源流とは? 実在のストリッパー、ジプシーローズリーの回顧録から母を中心に据えたミュージカル。初演は1959年で何度も再演されているようです。リーが40代で作られ…

殺しの色香に誘われて…令和五年 壽祝桜 4月大歌舞伎@明治座

明治座夜の部の初日に行ってきました! 明治座といえば中村屋でやるはずだった桜姫東文章がコロナ禍で中止になったままなんです。なんとか実現してほしいです。 通し狂言 絵本合法衢 多賀家の乗っ取りを狙う分家の大学之介(幸四郎)はお亀(種之助)を妾にしよ…

配役の仕方について考えてみる…宝塚星組「Le Rouge et le Noir」@日本青年館

赤と黒、原作は読んでいませんが安蘭けいさんの星組公演と珠城さんの月組公演で内容は頭に入っています。今回はフレンチミュージカル版が原作ですが、主人公ジュリアンの造形はほぼ同じで「無愛想だが頭の良いイケメンの青年」です。作中では気高い、と表現…

キャベツ畑より…宝塚宙組「カジノ・ロワイヤル」

東京では見れないだろうなと思い、宝塚まで行ってきました 前評判であまり期待しなくて大丈夫そうだと思いつつ、意外にも楽しく見ました セットや装置はさすが大劇場。この前が御園座だったのでルーレットやパネルは立派に感じました 【キキさん】 モリアー…

新たなるコンビ誕生の予感 令和五年3月国立劇場「一條大蔵譚」

せっかくの桜の時期なのに、不意の雨で外の写真が取れずでした。でも場内はアツかったです! 冒頭に片岡亀蔵さんによる作品紹介があるんですが、私は歴史音痴なのでこのコーナーはすごくありがたい。頼朝義経の母である常盤御前ってこんな経緯なのね…!と説…

宝塚雪組「BONNIE&CLYDE」@御園座

新トップコンビのプレお披露目公演に行ってきました。 まずはじめにちょっとおかしなことを言うんですが、ボニクラの世界観って歌舞伎の演目に似ていると思うんですね。歌舞伎には悪役を主人公とした話がたくさんあります。幕末に書かれた「三人吉三」の解説…

ほんとに全部見た?「重要文化財の秘密」国立近代美術館

東京近代美術館は竹橋のほど近くにあります 特別展は地階。常設展は(おそらく)展示内容を変えながら2〜4階です 重文指定の歴史と傾向についての年表が面白かったです。確かに芸術の選別なんてする側の好みでしかないですよね。欧州留学などの要素も加味され…

江戸のガーデニングセンス!「江戸絵画の華 第2部」出光美術館

出光美術館「江戸絵画の華」第1部はスケジュールが合いませんでしたが、なんとか第2部に行ってきました。出光美術館の入り口ってめちゃくちゃ裏口っぽくないですか?今回地上から入ろうと思ったら入り口が見つからなさすぎて焦りました 出光美術館はプライス…

ルドルフ、愛に没頭してないでさ… 宝塚花組「うたかたの恋/ENCHANTEMENT」

宝塚のお雛様は7段! 花組は2021年のアウグストゥスぶりです。当時の記事読み返したら、生でショーを見た初めての公演だったみたい…! ここまで、ハイロー、ディミトリ、応天の門と「THE西洋」という題材ではありませんでした。今回花組を見て、宝塚の美術・…

意外と知らない歌舞伎の動物たち 令和五年2月大歌舞伎

1部 三人吉三巴白波 墓場の場を初見して半泣きの国立劇場三人吉三の感想 コクーンにはコクーンの、歌舞伎座には歌舞伎座の良さがあります 1部は久しぶりにドブじゃない1等席に座りました 墓場の場は巳っくん十三郎の正面で、死に際に和尚の足に絡みついた虚…

迫力!大規模な立ち回り「巌流島」@明治座

念願の明治座に行ってきました!まずはお芝居の感想から。 1部は小次郎一行と武蔵の合流、2部はそれぞれの道が交錯し巌流島で決戦、という構成でした。舞台だと巌流島で顔を合わせるまで「一方その頃…」になってしまうんですよね。そこを単調に見せないよう…

岡山の方言聞こえてきた?映画「イチケイのカラス」

映画「イチケイのカラス」を見てきました 結末の話をしますのでネタバレに気をつけてください 何故見たかというと菊之助さんがゲスト出演していたからです。こういうのがないと映画もクイズ番組も縁がありません。菊之助さんは被告側の弁護人で途中で起こる…

キラキラに目が眩む 宝塚星組「ディミトリ/ジャガービート」

ジャガービート、絢爛豪華な世界でした! 前作、前々作とショーの衣装が割とシンプルで物足りないなと思っていたので… もしかして…年間予算をすべてジャガビーに振ってきた??というくらいの装飾過剰。すべてが「ちょうど良い」から1段階か2段階多い。ただ…

歌舞伎の年末年始配信芸談あれこれ

2022年末〜2023年始は歌舞伎関連の配信が毎週のようにあり… あのね、1つが2000円だとして、5つ見たらそれなりの席座れちゃうのよ…zoomの画面だったりするくせに… とはいえ、ご贔屓やご贔屓じゃなくても素顔を見てみたい役者さんが出演すると気になって課金し…

サントリー美術館めんば〜ずになりました「京都・智積院の名宝」

京都・智積院の名宝展に行ってきました 平日の昼間というこの時(ミネアポリス美術館展@サントリー美術館 - すきなもの雑記)と同じタイミングで行ったんですが…今回はものすごい賑わい。ミネアポリス美術館展は当時の写真の通り貸切状態だったのに〜!コロ…

新春黙阿弥フェス!令和五年 壽 初春大歌舞伎

黙阿弥の作品からにじみ出る人間の闇の部分と世を斜めから見る視点が好きです。黙阿弥がいなかったら、三人吉三という作品がなかったら、私はそこまで歌舞伎に魅力を感じていなかったでしょう。今月は3部全てで黙阿弥の作品が上演されています 1部 卯春歌舞…

新春歌舞伎公演 国立劇場「遠山桜天保日記」

松の内に観劇はできませんでしたが、年の始めを寿ぐ空気で満ちていました 1月の国立劇場、一番好きかもしれません。がしっと長くて内容はそこまで固くない。劇団にも抜群の信頼があります。 今回のお芝居は遠山桜天保日記です あらすじ 遠山の金さんは芝居好…

令和5年 新春浅草歌舞伎2部

新春浅草歌舞伎が3年ぶりに開催されました。 今回、出演者は1部と2部でぱきっとわかれています。 私が見たのは2部 吃又・連獅子 の2本です 浅草公会堂は改装が終わり、端に手すりが付きました。その関係で2階席各ブロックの端は当日券扱い。試しに座ってみた…

ウェスティン横浜 ベリーベリーストロベリーアフタヌーンティー

ウェスティン横浜のアフタヌーンティーはあまり混んでいないということで行ってきました。イチゴのアフタヌーンティーと聞くと甘いものオンパレードなイメージがありますが、セイボリーが半分でしかも味のバランスが良く、映えだけでなく美味しかったです。 …

雪松図と吉祥づくし @三井記念美術館

コレクションの系統がとっても好みな三井記念美術館。円山応挙の収蔵品を中心に、牡丹や瑞鳥、七福神をモチーフにした作品を紹介しています 三井記念美術館は展示室の関係で、前半は焼物や工芸品などが展示されます。日本も唐も吉祥のモチーフが同じというの…

志摩観光ホテル ザ ベイスイート

志摩観光ホテルはクラシックとベイスイートがあり、今回はベイスイートに宿泊しました ホテルのある賢島は名古屋から近鉄で90分の終点。のどかですが、海沿いにも関わらず山に囲まれている感じがあります 昼に到着したので近くの定食屋さん海幸で昼飯。 定食…

予想外の好演「井筒装束シリーズ 詩楽劇 八雲立つ」

2022年の最後に東京国際フォーラムホールBで行われた公演に行ってきました 冠についているJ-CULTURE FESTは年に1度行われているイベント?のようで、過去の演目を調べたところ歌舞伎役者だけでなく俳優さんや元タカラジェンヌ、音楽家の方などが出演してい…

パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館

金曜の夜間開館に合わせて行ってきました 正面の画像には人はいませんが、なかなかにぎわってました 展覧会は現在のオペラ座、ガルニエ宮の概要のあと、時を戻してバレエに傾倒したというルイ14世の衣装スケッチから始まります。ルイ14世と当時の作曲家リュ…

しみじみと組子の実力が染み渡る 月組KAAT「ELPIDIO」

月組の別箱公演「ELPEDIO」を見てきました 個人的な感想ですが、別箱のチケットは友の会では全然歯が立たないものの、公演するホールのチケットページなら比較的取りやすい気がします。さらに今回は評判の良くない立見席を積極的に取りに行ったのでなおさら…